メンバー紹介

【ちょっとイタイこと、してみよう】

 冒険してなんぼのココなら、自分のアピールくらいどうとでも。そんな挑発に風前会一同、乗っていただきました。

 テーマは「パンフレットに乗りそうな感じに取材された自分のプロフィールに、一言添えて自己紹介」です。全て自作自演、語らずとも滲み出る文体の癖から、各々の特色を読み取っていただければ幸いです。

*香罹伽 梢


 二松學舎大学国文学部国文学科。風前会主宰。

 短編も長編も脚本もかじるが、ジャンルに縛りは無い。とにかく何でも書きたいお年頃(と言い続けて12年経った)。最近増えてきたライター業の取材の関連で、新宿三丁目や神保町を外れて洒落乙な街にも出没することが多くなったそう。そういう単独行動の時だけ活動量が異様なのは、Twitterで所在個所を地図で結べば大抵察せる。

 基本創作のプロットは別作業時に思いつくため、忙しい時ほど原稿が捗るという不条理な効率の上げ方でどうにか生きている。

 好きなものは純度の高い声、小さな喫茶店、鳥全般。苦手なものは日本で英語しか話そうとしない外国人、日本なのに日本語すら通じない日本人。

 

一言:色んな変人とゴリゴリ原稿埋めたい!と思いつきで設立してしまいましたが、代償はデカイです。〆切がモリモリ増えていく一方です。でも何だかんだてワクワクしてます。いつまでもこのまま廃れずに、山火事にガソリンばら撒いていきたいです。

 

作品一覧:https://kakuyomu.jp/users/karatogi

 

*出汁殻 ニボシ

 二松學舎大学所属。小学生のころから執筆活動を続けている期待の大型新人(十三年連続)。その行動や理念は世間のヒーロー像に対するルサンチマンによって支配されており、排出される作品のほとんどが、そういった英雄像とはかけ離れた卑屈な人間を主人公にしている。

 正確、厳密といった要素を嫌い、適当、偽物などを好む悪癖があり、近年では似非科学の調査にのめり込みつつあつ。

 その他に好むものとして、滝や小川、山中の朽木や枯葉の下に生息、小さな虫などを食べる。

 

一言:上の文書は私を意図的に貶めんとして書かれたものであり、著しく信憑性に欠けていると言わざるを得ない。本来の私は三万人のフォロワーを抱える文武両道の体現者であり、充実したリアルを送っているなう である。

 

作品一覧:https://kakuyomu.jp/users/niboshi214

*チューハイ

 中国の経済特区の名前を冠するチューハイさん。

 G大学にて帝王学を学んでいる書生であり、ここ一年ほどは小説には全く手を付けず専ら脚本家として活動していた。「やべえ、暗転減らねえ!!」と口走りながら1ページ分セリフを描いた後にその3分の2を削るだけを繰り返す荒んだ毎日を送っていたある日、旧友から文芸会への所属を勧められたという。

 今日はそんなチューハイさんにインタビューを行ってみよう。

 

Q1―お好きなものは何ですか?

A1―中華料理ですね。いや、イタリアンも捨てがたいな。あれほどはずれの少ない料理も少ないでしょう。何よりがっつり食べられるものが多いですからね。あとファミマのスパイシーチキンが好きです。落ち込んだ帰り道に買って歩きながらキメてます。

Q2―お嫌いなものは何ですか?

A2―中のチーズが冷えて分離したガレットですかね。あと煮込んだネギがいまだ好きになれません。青いネギは平気です。

Q3―最後に一言、お願いします。

A3―、実はこれを書いているときも書き過ぎで怒られて半分削っています。チューハイのことは「大概書き過ぎる人」か「チキン野郎」で覚えていただければ結構です。文学においてまだまだ未熟者で恐縮ですが、不肖チューハイ、頑張らせていただきます。

*切符

 日本薬科大学薬学部薬学科。読んで字の如く薬に関して学んでいる。

 長編が大の苦手であり、短編ばかりを好む。内容は酷く偏っていて、その特徴をひとつ挙げるとすれば、激しいものは到底書きそうにない。ミュージカルと演劇と純文学を好み、音楽はJpopからサウンドトラックやらジャズ、クラシック等と何の均一性も無く聞く。苦手なことは長く文章を書く事と、人付き合い。人里離れた森の中で静かに暮らすという夢を未だ諦めきれずにいるらしい。

 

一言:何気なく読んで「ふーん」って思ってでもそのうち気になってきて、もう一回読みたいけどどこで読んだか思い出せない、というムズムズするような小説を残していくことが個人的な目標です。自由気ままに、落ち着いて書いていきたいです。

 

*痛ガム

 二松学舎大学文学部。

 小説を書き始めたのも何かの縁。誘われたのも何かの縁。基本ジャンルには囚われないが、長編には未だ手を出したことがない。

 物書きとしては未だ赤ん坊のようなもの。経験は浅く、これから経験を積んで成長していく、とのこと。

 好きなものは戦闘機、編み物、ボルダリングなど。嫌いなものは何でも決めつけてくる人物、焼きリンゴ。

 

 一言:小説を書くのは好きですがなにせまだ経験不足で……。ここでの活動を土台にしてスキルアップを目指したいです。

 

作品一覧:https://kakuyomu.jp/users/pace9901

 

*水煙

 K氏曰く、彼は二松学舎大学の文学部国文学科に所属している。

 日々を見るに、毎朝学生寮から自転車で登校し、一日平均二コマのぬるいスケジュールで授業を消化。終わると決まって神保町や上野方面へ行き古本屋を梯子する。本の蒐集癖があるようで、毎回二三冊は買っている。終わると寮に帰る。部屋の電気は随分遅くまでついている。休日は池袋の或る喫茶店に珈琲一杯で何時間もノートに向かっている。ちょいとした隙に覗いてみると小説らしい。題名は「東京怨嗟」とあり、二三頁にわたり延々と東京への恨み言がつづられていたという。ついに彼の赤裸々な実生活が明かされる。そんなところで、しかしK氏は、これから先は有料だと言って私に手を差し出したのだった(続)

 

一言:何が一番不愉快って、知らないところで話題にされていることじゃないんです。最後は結局K氏が全部持っていってるじゃないですか。K氏が主人公になってる。これじゃ私の紹介文って呼べないと思います!

 

 

作品一覧:https://kakuyomu.jp/users/kumainorai